2014年5月2日(金)

千頭 → 新金谷 ◆

待ちに待ったSLです。
小型のC10というタンク式の蒸気機関車です。
夏の鉄分補給、SLばんえつ物語会津旅行 磐越西線とSLばんえつ物語 【2】で乗車したSLはC57でテンダー式のSLでした。
テンダー式は水や石炭を積んだ車両(テンダー車)がSLの後ろに連結されていて、長距離を走る事ができます。
今回はタンク式なので、SL本機に石炭や水を積んでいます。





SLの運転台と機関士さん。
どうぞ、よろしくお願いします。



乗り込む前に、ホーム越しの客車を撮影します。
すごく絵になって好きなアングルです。




私の指定席はここ!
運よく茶色い客車、オハ35にあたりました!
やった、ラッキー!
この日はお客さんが少なく、4人がけボックス席、1人占領することができました。
お茶を飲みながら向かいの旅人と会話をするのも楽しみだったのですが、これはこれで贅沢な気分です。
窓サッシは木製、車内は禁煙ですが灰皿の設備が当時のまま残されています。




さて、いよいよ出発です。
汽笛を響かせ、なんとなく時代を感じさせる駅看板を見ながら、SLはゆっくりと千頭駅を出発します。



窓からの風が気持ちよく、時々煙の香りがし、ガタゴトと激しく揺れながら進みます。
鉄橋を越え、青部駅を通過します。




川沿いを緩やかにカーブしながら進みます。
4両目から6両目の青い客車がうまく見えます。



車窓にはお茶畑。
大井川鉄道ならではの車窓です。



ゆっくりと、駿河徳山駅通過します。
なんと電鈴踏切!
カンカンと鐘を打つ音とSLのスチームの音が、なんともいえません!br>



次は長いガーター橋を渡ります。
鉄道模型のようですね!




SLの停車駅のひとつ、家山駅に着きました。



ホームの先頭は板切れホームでした。
ここで上下線の列車の行き違いをします。
やってきたのは元南海電車のズームカーです!
小さい頃に南海高野線でよく走っていた車両で、急行運転の時はヘッドマークに「急」1文字の丸い看板を揚げていました。
ズームカーなんて名前も知らず、「ミドリの急」って覚えていたのはきっと私だけでしょう【笑】



列車越しにお別れをする学生さん。
はっちゃけてちょっと無茶することもありますが、私にもこんな時期もあったよなぁ、若々しいワンシーンです。



列車は、山々に広がる茶畑の間を縫うように走ります。
川根茶の産地です。




やがて列車は終点の新金谷駅に着きました。
新金谷ではみんな目的はひとつ。
ここまで乗ってきたSLの写真撮影です。
とたんにSLの先頭には人が集まり、すごいことになっています。
人だかりが苦手なので、こういう時はいったん引きます。
先に、ホームや千頭方に接続されている電気機関車を撮影します。



電気機関車E10形と元近鉄特急車両が並んでいます。



そしてようやく人が少なくなってきた頃に、じっくりとSLを味わいたいと思います。
ここまで楽しい旅をありがとうね、バイバイ!




新金谷では少し時間があります。
駅の外に出てみます。



駅前に昔の車両を展示している施設がありました。
お土産も売っていましたが、ちょっと寂しい雰囲気です。



新金谷駅でもっとも見事だったのが、駅前に咲いている藤の花!
今年は藤のお花見ができなかったなぁとちょっとあきらめていましたが、まさかの藤棚。
ふっさふさの花が、めっちゃめちゃ綺麗でした。




少し先に行くと遠めに車庫が見学できます。
そしたら、さっき補機で使っていた電気機関車が客車の入れ替え作業をしていました。
歯止めの準備をしているので、今日の業務はおしまいかな、おやすみ、バイバイ!



これで大井川鉄道を後にしてもいいのですが、私の旅はまだ続きます。
最後はもう一度あの駅へ・・・

新金谷 → 神尾 → 金谷 → 浜松 → 豊橋 ◆

神尾駅にまた来ちゃいました。
今度は夕暮れの神尾駅です。
さっきのSLが「動」なら、神尾駅は「静」。
落ち着きます。





やっぱりこの風景がお気に入りです。




駅ノートがありますのでこの景色を描いてみたいと思います。



ノートを描いていると、列車がやってきました。
またもや「ミドリの急」の元南海のズームカーでした!



すっかり日も落ちた頃に、もう一台列車がやってきました。
私、この駅にどれだけいたんでしょう・・・
駅ノート描いたり、駅前をうろうろしたり、暮れ行く景色を見たり、神尾駅を心行くまで楽しみました。



この後、お迎えの列車に乗って、金谷駅に行き大井川鉄道とお別れです。
JRに乗車し翌日の行程に備えて、豊橋駅に移動しました。
翌日は、旅仲間B高さんと一緒に飯田線めぐりです!