2014年7月20日(日)

天王寺 → 紀伊中ノ島 ◆

2014年7月20日の日曜日。
海の日と、梅雨明けを目前にした三連休の真ん中。
前夜にやたら夜更かししてしまった結果、朝はプリキュアも見逃すほどに爆睡してしまい、10時ごろのっそのっそ起きだしました。
髪の毛もぼっさぼさで、寝ぼけて歯を磨いて、とりあえずお風呂に入ったくらいで目が覚めました【笑】
駅ノート絵師仲間・旅仲間からは「なんとかの駅行ってきました〜!」みたいな報告がたくさん入ってきて、なんだかムズムズしてきました。
「そういえば18切符解禁やん!」
あっという間に、アツイ夏の旅シーズン、突入ですね!
そんな事を思いながらお昼。

そろそろ本気で旅に出たくなってしまいました。
というわけで、ひとまずカメラとお絵かきセットだけもって、天王寺までやってきました。
この時はまだ、どこに行くか決めていませんでした。
ところで、「天王寺においしい駅そばがあるんです。」と、昔の仕事仲間から聞いたことがあり、お昼は天王寺の駅そばへ。
真ん中の跨線橋の上にあるお店です。
うん、おいしいよ、すっごく!

食べ終わって店を出ると、入線放送が。
「関空快速関西空港、紀州路快速和歌山行き、前よりなんたらは・・・・」
そうだ、和歌山だ!
でも、昔、和歌山で働いた時、すっごく嫌な事があって仕事を辞めたのですが、その時のトラウマで和歌山は鬼門なんです。
とある駅名を聞くだけでぞっとするんですけど、あれからずいぶんと経つし思い切って行ってみました。

阪和線の紀州路快速に乗りました。
見覚えのある景色が過ぎて行き、ずいぶん走ったところで列車は日根野駅に着きました。
関空快速はここで切り離し、関空へばいばーい!
そういえば、紀州路快速は、昔は日根野からも快速運転だったのに、最近は各駅に停まるんだなぁ。
あっ、そういえば、紀伊中ノ島!
結局まだ一度も下車したことないよ!
よし、降りてみよう。

前置きが長くなりましたが、こうして紀伊中ノ島駅下車が決まりました。

紀伊中ノ島駅は対向式ホームの普通の駅です。
1時間に上下8本の列車が停まり、そのほとんどが紀州路快速です。



ホームの時計、けっこう古いですね。
JRの文字がありますが、このくすんだ色合い、重厚なつくりからして国鉄っぽい感じがします。



ピンク色のホームの柱と、面白いデザインのレールの梁(?)です。



ホームの和歌山方は、築堤の上をカーブしているロケーションです。
紀州路快速225系がやってきました。



ホームから出口に向かいます。
階段を下りて線路の下をくぐります。



階段を下りると、簡易改札機があります。
忘れずにPITAPAをピッと精算します。
同じく大阪方面行きの階段の出口もここになります。



地上には旧ホームの跡が残っています。




このホームは、昔の和歌山線の阪和中ノ島駅(後に紀伊中ノ島)の頃の代物です。
和歌山駅付近は国鉄や阪和鉄道の頃、かなりややこしい歴史がありますが,現在は、こんな感じに落ち着いています。
私もこの旧ホームの事を調べると、いろんな歴史が見えてきたので、一番最後に簡単にまとめます。
興味ある方はどうぞ。

その頃は、和歌山線が今の阪和線の下をくぐっていたのがうかがえます。
そしてホームの向かいは団地が立ち並んでいますが、もしかすると大きなヤードだったのかもしれません。




今更ですが、駅は無人駅です。
昔は有人駅で荷扱いもしていたであろう、チッキ台も板で封鎖されています。
ガラーンとしたコンクリート製の駅舎です。
鉄のラッチも年季が入っていて風格があります。




駅は住宅地の中にあります。
駅前に1軒、旅館がありました。



駅ノートが設置してありますので、描かせて頂きました。
住宅地の中で、学生さんの利用も多い駅なのでしょう。
落書きや破かれた跡など、ノートはずいぶんと痛んでいます。
ぱらぱら書き込みを見ていると、破かれちぎれた1ページがぱらっと落ちましたので、そこに描かせて頂きました。



紀伊中ノ島駅の探検はここで終了です。
ここまで着たからには和歌山に行ってみます。
ホームまで上がった後、PITAPAをタッチするの忘れてました・・・・スミマセン。
あわてて改札機に戻りタッチしました・・・



◆紀伊中ノ島 → 和歌山 → 伊太祈曽

紀伊中ノ島駅の次は和歌山駅です。
モノの数分で着きました。
和歌山についた私。
「さぁどうしよう、とりあえずコンビニかな。」
反対側の出口の駅前にコンビニがあるのを知っていましたので、そこに行こうとしたら・・・・



「あぁ!たま電車!」
階段に点々と足跡がありますよね、誘われるかのように和歌山電鉄のホームに上がりました。

おぃ、PITAPA!
JRの駅出口の改札機にPITAPAをピッってして精算しました。
和歌山電鉄の改札はJRのホームの中にある1箇所だけ。
ですので、今度はJRの駅員さんに、「たま電車のりたいんですよぉ、通してもらえますか?」といって改札を通してもらいました。
再び和歌山電鉄の改札で、フリー切符720円を買って列車に乗り込みます。

停まっている列車は「いちご電車」でした。
かわいいな。




和歌山電鉄は、元南海電鉄貴志川線。
その為、設備が南海の時のままになっているものが多いです。
駅看板も南海仕様です。



いちご電車に揺られ、和歌山のローカルムードを楽しみながら列車は、伊太祈曽駅に着きました。
「伊太祈曽」と書いて「いだきそ」と読みます。
この駅で上下線んp列車の交換です。
やってきたのは、真っ赤なボディのおもちゃ電車。
いちごとおもちゃが並びました。



伊太祈曽駅では、外国人ツアー観光客の団体さんがどっと下車し、わらわらと人にもまれながら、改札の外に出ました。
駅前では、たま駅長のお出迎えがありました
団体さんはやれ写真を撮ったり、やれ買い物だとか、嵐のようにこられそして嵐のように去っていかれました。
バスと電車を織り交ぜたツアーなんでしょうが、でもなぜ和歌山電鉄?
ここってそんなに人気なの???

団体さんが去った後、「たま〜写真撮らせて〜」といってみたら、ポーズをとってくれましたよ。
かわいい!!




静かになった伊太祈曽駅。
ホームや駅の写真を撮ります。
駅は当時からの木造駅舎です。
奥に車庫があって3編成が留置されていました。




ちなみに伊太祈曽駅ですが、徒歩5分ほどの近いところに伊太祁曾神社があります。
昔訪問したことあるんですが、伊太祁曽神社の奥に古井戸があり、湧き水を飲むことができました。

駅名ですが、少し字が違いますね。
南海時代には伊太祁曽って字だったみたいですよ。
もひとつ余談でっすが、伊太祈曽駅の駅長は三毛猫のニタマちゃんです。

駅の撮影をしていると、貴志方面に向かう列車がやってきました。
お目当てのたま電車です!!
おひげと耳がある、とても可愛い電車ですよ。




たま電車に乗って終点の貴志駅に向かいます。
ひさびさの貴志駅にわくわくしますね!!



さて、紀伊中ノ島に興味のあるあなた。
いったいどういう経緯で、今のような状態になったのか・・・順を追って紹介します。
図に書くと、こんな感じです。
独自で調べたので、間違っていたら、ごめんなさい。



結局、すべての列車を今の和歌山駅(旧・東和歌山駅)発着に変更したんですね。