2007年3月24日(土)
秋晴れのこの日、旅友のNさんと久々の鉄道旅行です。
Nさんとの出会いは、四国の坪尻駅で、その後はいつも何かとよくしてもらっています。
Nさんとは
2013年のGWに北条鉄道を旅していますが、そのときにもご紹介した通り、「
飲み鉄」です。
今回もそんな飲み鉄のNさんと共に、私の知らない鉄道旅の世界に連れてってもらいます。
大阪(5:49発) → 福知山(6:20着) ◆
私は大阪駅から乗車し、Nさんとは尼崎駅を過ぎた列車の中で合流し、手順に福知山線を北上します。
Nさんは、前日も遅くまでご苦労様だったご様子で、特に見慣れている新三田駅あたりまでは爆睡されていました。
私も、なんだかうとうとしつつ新三田を越え、いよいよ丹波路らしい風景になってきました。
いよいよ、大海あすか活動開始ですわ!
篠山口駅や谷川駅といった特急停車駅を過ぎ、列車は下滝駅に着きました。
単線区間なので、ここでは特急列車と交換です。
乗っている車両は223系6000番台。
超逆光ですが、前面に黄色い2本帯が特徴です。
きたきた、
特急こうのとり!
時刻からこうのとり2号ですね。
朝日を浴びてぴっかぴか輝く287系です!
福知山線の沿線はよく霧が発生します。
生瀬駅、三田駅、新三田辺りでも濃い霧が出ていて、いきなり晴れたかと思うとまた霧。
そしてこの辺り、柏原駅から黒井駅辺りも、濃い霧です。
黒井駅に着きました。
レール運搬用のチキ7000がホームの端に留置されています。
あっ、安治川口駅常備って・・・そんなところからわざわざ来られたのですね。
安治川口駅は、JRゆめ咲線のユニバーサルシティのお隣の駅で、貨物ヤードがあります。
でもよく考えると、ここにチキが止まっているということは、何かに引っ張られてきたはず。
きっとEF65あたりが引っ張ったのかな、いやもしかしてDE10とか?
私もNさんも、すごく気になりました。
後で調べると、
黒井工臨というキーワードで情報が見つかりました。
おそらく、この事かと思います。
牽引はDD51でした・・・ハズレでした。
福知山(8:39発) → 豊岡(9:55着9:57発) → 鎧(10:52着) ◆
福知山駅に着きました。
とりあえずおなか減りましたよねぇ・・・・
大きな駅ですし、駅そばの一つや二つあるでしょう・・・・。
ねぇよ!
表も見ますが、餃子の王将がありました。
「駅そばの無い駅なんて・・・魅力ないよねー!」
おなか減ってるから、言いたい放題です・・・すみません・・・
Nさんの情報では、福知山駅が高架になる前は、駅そばがあったとの事です。
駅そばはあきらめて、駅付近をぶらぶらします。
駅前には転車台に乗ったSL、C11が展示してあります。
SLに気を取られてて見落としがちですが、地上駅時代の福知山線のホームの一部が展示してあります。
結局おそば無理でしたねぇ、先へ進みましょう。
この先乗る列車は、豊岡行きの113系。
きたよ、お抹茶!
和田山に着く少し前に、Nさんとこんな話。
「播但線には
ナゾのキハ41ってのがあるんですよ、知ってました?」
表向きはキハ47なんですが、反対側を無理やりワンマン改造して、おまけにキハ40をまねて作った顔があるんですよ。
と言うところで、和田山に到着直前。
一瞬だけ播但線と併走するんですが、その時たまたま併走下のがまさにキハ41!
これじゃね?
これだ〜〜〜〜!!
豊岡駅はすぐの乗り継ぎです。
城崎温泉駅から先は非電化の区間を走るので、車両は気動車になります。
キハ47の登場です。
電車とは違い、うなるエンジン音、遅く力強い加速が楽しめます。
列車は、城崎温泉駅に着きました。
交換で少し停まります。
福知山線の車内でNさんに「水買っといてくださいね。」と言われ、「何のこっちゃ?」とこのタイミングに調達します。
用途は不明・・・
Nさん飲み鉄だし、ウィスキーの水割りでも作るんかな?
青い青い山陰の海が見えてくると、いよいよ鎧駅が近くなってきます。
柴山駅。
もともと交換駅で、海側のホームは使われておらず線路もはがされ荒れています。
でもこういうの好きなんですよ。
年々、廃れ行く姿が、その駅の歴史を語ってくれます。
鎧 ◆
ようやく、鎧駅に着きました。
いつものホーム。
いつもの駅。
ちらっと駅ノートを見て、反対のホームに向かいます。
そして、この景色!!
やっぱりすごいわ、ここ!!
ここでですね、飲むんですよ!
これが
飲み鉄の醍醐味です。
私も大阪駅でビールを1本調達したのですが、前もってNさんが私の分も買ってきてくださいました。
そして、海が見えるベンチで、2人乾杯!
淡麗うま!
私が途中、城崎温泉駅で買ったお水の使い道がここで分かりました。
アウトドア用のバーナーみたいなコンロでお湯を沸かし、カップラーメンを作ってくださいました!
これが、すっごくおいしいんです!!
こういう場所で食べるカップラーメンとビール、最高です!
おなかもいっぱいで気分もふわっとして気持ちよくて、ちょっと酔い過ぎたかな【笑】
しばらくして、Nさんと共に海まで降りる事にしました。
ホームより集落側に降りる九十九折の坂道を下ります。
ゆっくり歩いても、10分くらいで漁港に出ます。
漁港の先端の赤灯の下で、釣りをされている方がいらっしゃいます。
仕掛けを入れるたびに、アジが釣れる釣れる。
海を見ると、
ゴマ粒のようにアジがいます!
わ〜、釣りしたい!!
しばらく綺麗な海を楽しんでから、ホームに戻ります。
運よく、特急はまかぜキハ189が通過します。
この後の普通列車で、Nさんとは一旦お別れです。
Nさんは日帰りで、この先、鳥取駅から因美線と若桜鉄道を回られる予定です。
私は、この駅で後1時間ゆっくり過ごします。
と、あまりにも気持ちがいいので、海の見えるベンチで思いっきり寝てしまいましたわ、恥ずかしい。
がーーーっというエンジン音で目を覚ますと、キハ47がやってきました。
先行のNさんが、浜坂駅で足湯に使っているLINEを送ってくださいました。
わぁ、気持ちよさそう・・・・
その後、「はまかぜ、きました」ってLINE。
そのはまかぜ、受け取りました!
ゆっくりと鎧駅を通過しました。
最後にホームの端から鎧駅を移して、後続の列車に乗車します。
鎧(13:55発) → 餘部(13:59着) ◆
鎧駅を出発し、次は余部鉄橋を越え、お隣の餘部駅で下車します。
最近、すごく人気あるんですよ。
浜坂方面に鉄橋を渡ったところにある駅で、旧鉄橋の一部が開放されています。
ちょうど橋の真下には、観光バスも来る道の駅もあり、昔と比べてかなり人気のある場所になりました。
旧鉄橋の頃なんて、降りる人も少なかったんですよ。
餘部駅は鉄橋が架け替えになる前まで、ホームの位置が反対側でした。
斜面を削って線路を敷き、遊歩道になっている線路はそのまま使われていたんです。
ですので、ホームの向きが変わっただけで、位置自体はあまり変わっていません。
線路の遊歩道を歩くと
余部鉄橋「空の駅」につながっています。
線路はそのままに、床が舗装され鉄柵が立っています。
ベンチもあり、鉄橋からの景色も楽しめます。
鎧の海にも負けないくらい綺麗な餘部の海。
遊歩道の一番先には、少しだけ昔の鉄橋と線路が残されています。
さて今回は、駅の下には下りずに、展望台に行ってみます。
途中、手書きの看板がありますが・・・あっ綺麗になってる!!
隅っこにあった写真の写真を撮ってみました【笑】
これは
エーデル鳥取かな?晩年のあまるべロマン号かな?
キハ65系の700番台だと思われます。
余部鉄橋を見上げます。
鉄橋の頃もこの位置から何度も写真を取ったのを覚えています。
でかっ!
スズメバチの巣、見事ですねぇ。
こないだテレビで、駆除の達人の番組見ましたよ。
でもこれは駆除できないなぁ・・・・
右の写真にもチラッと写っていますが、巣の場所がめっちゃめちゃ高所なんですよ。
これは難儀ですぞ!
巣の下をくぐって、展望台にやってきました。
余部鉄橋と海が一望できます。
きれいだなぁ。
あっ、キハ47が来ました!
橋の形状が変われど、今も昔もこの風景は変わりません。
プロのカメラマンのようなすごいカメラを持った撮り鉄の皆さんの中、私は描き鉄。
風景を切り取ると言う意味では、写真も絵も変わらないと思い、少しだけ親近感が湧きました。
夢中で絵を描いていると、次の列車の時間。
あっ、ここ昔のようにホームと直結してないんだった!
ホームの形状が変わり、一旦橋の下をくぐって、大回りしないと・・・・
坂道を小走りで駆け上がっているところに、お迎えの列車がやってきました。
キハ126の快速山陰海岸ジオライナー!
餘部(15:20発快速山陰海岸ジオライナー) → 鳥取(16:09着) ◆
さっき描いたイラストですが、今回は水彩の用意を持ってきていなかったので、下書きとペン入れ止まりです。
本当は現地で描いた絵と、風景を見比べて写真に撮る予定でしたが、ばたばたしちゃいました。
餘部駅から乗車した快速山陰海岸ジオライナーですが、程なくして鳥取に着きました。
ここまで乗車して来た、山陰海岸ジオライナー号、もう一度、はいチーズ。
今回は鳥取泊なんですが、先に若桜鉄道に入って旅をされているNさんと、再度合流するために因美線へ進みます。
因美線ホームには、特急スーパーいなば、キハ187が出発待ちです。
もう少し時間があるので、いろんな車両を撮影します。
こちらはキハ47です。
年季は入っていますが、まだまだ現役!
この辺りの主力車両です。
山陰海岸ジオライナー号のキハ126を反対ホームから。
それでも時間があったのでお土産を買ってホームに上がりました。
お土産は先発で若桜鉄道に入っている飲み鉄のNさんの為に、
梨の缶チューハイです!
ホームに上がると若桜鉄道に直通する若桜鉄道の列車、WT3000のさくら3号が到着していました。
これから旅は山陰を離れ、若桜方面に進みます。