ローカル駅においてある、旅人や地元の人の想いが綴られたメッセージ帳。
通称、駅ノート。
私が初めて駅ノートに出会ったのは2007年3月、その後、あちこちで描かせていただきました。
地道に描いて回っていますが、印象に残るのは、やはり他の絵師様との交流です。
その中でも、これまで大きなお絵描き強化合宿は北海道で2回。
当時は北海道で活躍されるアカネ^^様や全国区で活躍されるS.nagata様など大御所の方々との「強化合宿」をさせていただきました。

今回は第3回目も合宿を開催します!
しかも、これまでは「強化合宿」という名前ででしたが、今回からは「駅ノート絵師合宿」と名前を変更し、駅ノート以外にもテーマを取り入れつつ、開催しました。
題して、駅ノート絵師合宿 in 木崎湖。

合宿の舞台は、アニメおねがいティーチャーの聖地、長野県北アルプス麓の木崎湖。
全国区の駅ノート絵師の木葉きろはさん、同じく信州を中心に活躍される駅ノート絵師の大平むつきさんと共に、駅ノート絵師合宿開催です!

2015年7月18日(土)

難波湊町BT(17日21:45発) → 長野駅前(18日5:33着徒歩) → 長野(6:02発)→ 上田(6:14着) ◆
この週はまさかの台風。
直撃だったか忘れましたが、ちょうど大阪を過ぎた日の夜の夜行バスで長野入りしました。
もちろん天気は超悪ですが、バスが運休にならなかったのが何よりの救いでした。
時にはバスの窓を激しく叩く雨で、高速が通行止になる心配もありましたが、遅れることなく長野入りです。
朝の長野駅は曇り。
雨はそれほど降っていませんので、このまま旅スタートです。



この日の行程は、マイミクさんからお絵描き依頼があったので、その撮影の為、上田鉄道の八木沢駅を訪問。
その後、関東から車で来られる木葉きろはさん、大平むつきさんと合流、合宿の流れです。
まずは長野駅から新幹線で、さくっと上田駅に。
この時に乗る新幹線が、人生初の北陸新幹線です!

おっと、いきなり、北陸新幹線の新型車両E7系!
やっぱり格好良いなぁ・・・写真撮りまくりです。








よく見ると、あさま602号東京行きでした。
私が乗る予定はあさま600号、東京行きです。
まだ入線していなかったようです【笑】
E7に乗りたいなぁ・・・と思っていたら、運よくE7系が入ってきました、今度は間違いなくあさま600号東京行き!



長野駅でE7が並ぶ光景が見れましたが、ぎりぎりまでカメラを引いてもこれが限界です。



E7でも乗ってしまえば普通の新幹線でした。



長野駅から上田駅って、在来線でもすごく長い距離のイメージでしたが、新幹線ではたったの10分ほど。
早い!
あっという間に上田駅に着きました。
時刻は、早朝の6時14分です。



上田(6:37発)→八木沢(7:08着7:28発)→舞田(7:30着) ◆

ここからは上田鉄道別所線の駅めぐりを楽しみます。
まずは上田鉄道上田駅。
高架の駅で、普通の市街地の駅です。



上田鉄道といえばこのキャラクター。
鉄道むすめの八木沢まいと、もう一人は誰だっけ?
もう一人のキャラクター、北条まどかは別所線存続支援キャラクターのようです。
個人的には可もなく不可もなく、これで少しでもお客さんが増えれば良いですね。



ホームのアナウンスも、キャラクターの声での放送でした。
やりすぎ感は感じましたが、これも鉄道会社の味といえば味。
上田鉄道、がんばってください!

そこにやってきたのは・・・東急の車両!
東急東横線だ!
昔、川崎の元住吉に住んでいたことがあり、桜木町行きのこの列車には大変お世話になりました。
懐かしいなぁ・・・



方向幕は別所温泉行きです。
急行桜木町とか、微妙な急行元住吉行きとか、幕の中に入ってないのかな?



車内は上田地方古来の風習の「つるし飾り」が施されています。
初節句を迎えた女のこの健やかな成長と幸せを願い、つるし飾りを贈る風習があるそうです。



6時37分、別所温泉行きの普通列車が出発です。
単線のローカル線ですが、付近には住宅もたくさんあり、昔からの地元の足として支えられているようです。



列車は、下之郷駅に着きました。
ここは上田電鉄の交換駅のひとつで、別所温泉からの列車と交換です。
少し停まるようですので、写真を撮ります。



ホームは1面2線の島式ホームで、構内踏切を渡ると駅舎があります。
生島足島(いくしまたるしま)神社の最寄駅ということで、待合室は神社の鳥居の朱色がペイントされています。
ホームの向こう側には別所線の車庫があり、東急の車両がもう1編成留置されていました。





自然と友だち1号は、原田泰治デザインのラッピング電車だそうです。



運よくこういうのが撮れました。
ミラーを利用した2編成、しかも台風の警戒標識付き!
そうなんです、忘れていましたが、台風なんですよ。



列車の交換が終わり、出発です。
列車は小雨の降る中、最初の目的駅、八木沢駅に着きました。
雨は本降りで、カメラを濡らさない様に、早朝の八木沢駅撮影会です。

八木沢駅は、mixiのマイミクさんから、イラストリクエストをいただきました。
これまでもイラストリクエストは、ありがたい事に何度かいただいた事はあります。
しかし、実は訪問したことない駅は描けないのでした・・・
広さや奥行きが分からず、実際と全然違ったりするのです。
そこで、実際に訪問してみましたが、仰るとおりすごく素敵な駅でした。



八木沢駅のホームは、1面1線の棒線ホームで、中ほどに木造の待合室があります。
何より目を惹くのが、待合室の色。
すごくさわやかな、水色です。





一瞬、雨が小降りになった隙に、駅の外の写真を撮ります。
なんと駅前には対照的に朱色の丸ポスト!
駅の畦にはコスモスが植わっています。




まだ夏なのに、コスモス?
まさか信州はもう秋だとか?
いやいや、たまたま早咲きですよね。



踏切から駅の反対側にまわって見ます。
反対側は花壇になっており、田園風景が続きます。



残念ながら雨足が強まり、さすが台風という感じのまとまった雨です。
駅舎の中に避難します。
駅舎の中は、まるで古い洋館のような雰囲気。
こういう雰囲気には、アンティークな人形が似合いそうです。
まるで、アクセサリーやブローチのように見える蝶は本物です。



足元にも、こんなイラストが・・・
六文銭と赤い甲冑は、赤い彗星のシャア・ アズナブル!
ではなくて、真田幸村です。



雨にも負けず、風にも負けず、定刻どおり上田行きの列車がやってきました。
この列車で1駅、上田方面に戻ったところにある舞田駅に向かいます。



八木沢-舞田間は1分程で着きます。
駅名の並びの語呂がよいので、鉄道むすめのキャラの名前「八木沢舞」にもなっています。
実は全国には語呂の良い駅の並びは他にもあります。
「朝霧舞子」「牧野楠葉」「金野千代」「浦川早瀬」「重岡宗太郎」・・・
挙げるときりがないですね。
すべてキャラクター化するとすごい事になりそうです。

舞田駅は小さな棒線駅で1面1線のホームを持ちます。
小さな待合室がありぽつんとあり、周りが田園風景ののどかな駅です。
一通り撮影すると、雨宿りをかねて待合室の中で過ごしました。



実はこの駅、マルシンハンバーグのCMロケ地の駅です。
小さい頃に見たCMのワンカットと「マルシン、マルシン、ハンバーグー♪」のフレーズを今でも覚えています。
舞田駅に降り立ち、「なんとなく似てるなぁ」と思って調べると、見事にロケ地でした。





全然違って見えますが、よく見ると山の形、ホームの拡張部分、そして待合室の位置など、よく似ています。
田園風景だけは今も昔も変わりません。
のどかなローカル線です。



やがて、別所温泉方面に向かう列車が到着しました。
湿度が高く蒸し暑い駅めぐりで、体中べたべたです。
夜行バスの疲れもあり、朝から別所温泉で癒されたいとおもいます。