2013年4月6日(土)
松山(4915D)→下灘 ◆
早朝の松山。
この日は、台風並みに発達した低気圧が日本列島を通過する日。
暴風情報が出てる上、関西エリアでは朝から運休や間引き運転をしている区間もあります。
ここ松山は、まだ暴風とまではいかないものの、強風が吹いています。
どんよりと曇った駅前。
8000系の特急しおかぜが発車を待っています。
普通列車キハ32に乗車します。
途中、伊予上灘で列車の行き違いをします。
その間にちょっと駅を撮影です。
風はいよいよ強く吹いてきました。
列車の行き違いはできるものの、小さな小さな駅です。
下灘 ◆
ホームから
瀬戸内海が一望できる駅、そして夕陽がとてもきれいに見える駅、下灘駅に着きました。
この駅は過去にも何度も訪問しているお気に入りの駅ですが、こんな強風の日に来たのは初めてです。
もともとあったホームが埋められ花壇になっています。
黄色い花がとてもきれい。
ホームから見た海のパノラマ写真。
晴れてたらもっときれいな海が広がるのですよ。
(クリックすと大きく表示されます。)
少し寂しい感じがする下灘駅のホーム。
駅舎の写真を撮ります。
外からも下灘駅の看板が見えるのです。
このアングルは以前、JRのポスターにもなっていましたね。
駅ノートが設置してあるので、イラストを残させていただきました。
こうやって比べるとずいぶんと手抜いていますが、時間もないし、これでいいんです【笑】
何より楽しく描かせてていただきました。
下灘(4917D) → 上宇和 ◆
強風の中、列車は遅れることなく下灘駅に到着し、私一人を乗せて宇和島方面に進みます。
途中、ホームの
桜並木がすごくきれいな駅、喜多灘駅に着きました。
続いて伊予大洲駅に着きました。
ここでは列車は長時間停車し、特急列車の通過待ちをします。
します。
下りの特急宇和海9号の追い越しと、上りの特急宇和海8号の行き違いをします。
上りの特急はアンパンマン列車でした!
前面にバイキンマンの塗装がしてある、
バイキンマン列車。
かわいい★
伊予大洲駅を出発し、上宇和駅に向かいます。
ここでは、私用で下車するので、一瞬だけ旅から外れます。
強風が暴風に変わり、
列車が揺れるほどの強い風を感じ始めた頃、上宇和駅に着きました。
棒線ホームの小さい駅でした。
ホームから暴風の宇和町の町を見ます。
(クリックすると大きく表示されます。)
駅前の菜の花畑。
暴風でいっせいに揺れる菜の花。
晴れの日だと、すごくきれいだろうなぁ。
ここで、ついに台風並みの暴風です。
傘もさせず、写真撮影なんてとんでもない状態です。
それよりも、轟々と吹き付ける暴風に、立ってる事ができないという程です。
私、吹き飛ばされそうになりましたよ。
駅から離れた場所でこの暴風。
丁度、コミュニティーセンターの軒先で風が収まるのを待ちます。
その間に携帯端末で路線情報を調べてみると、この先通るルートの
窪川〜須崎が運休との事。
この日の宿は高知に予約してあり、
なんとしても高知に行きたい。
このまま宇和島まで行き予土線を突き進むか、それとも松山まで戻るか。
とりあえず、暴風が少しでも収まるのを待って、駅まで戻ります。
上宇和(4644D) → 八幡浜 ◆
上宇和で用事を済ませた後は八幡浜駅まで戻る予定でしたので、手順に八幡浜に戻ります。
もしもこの線区が不通になったとしても、八幡浜なら駅員さんもいるし、何かあっても安心です。
列車は上宇和を10分ほど遅れて発車し、途中、双岩駅でも強風の為に止まりながらも、何とか八幡浜まで戻ってきました。
あっ、
旅は楽しむものなので、とりあえず駅はしっかり撮影です!
八幡浜からの予定では、再び上宇和を通り越し、宇和島から予土線に入り、四万十川を見ながら窪川へ、土讃線を高知に抜ける予定です。
四国一周の醍醐味ともいえる清流四万十川です!
しかし、この暴風だと、清流四万十どころか
濁流四万十やんか。
それに、収まるどころかますます勢力を上げている暴風雨。
天気図を見ると、雨レーダーは真っ青です。
土讃線の窪川〜須崎の運休も、窪川〜伊野まで運休の区間が延びてるし、土讃線は死んだな。
ということで、八幡浜から松山に戻ることにしました。
実はこんなこともあろうかと、策があるんですよ。フッフッフ。
八幡浜(1064D) → 内子(4644D) → 伊予市(4922D) → 松山 ◆
今の時刻13時すぎ。
八幡浜から一刻も早く松山に戻りたい私。
駅の時刻表を使って最善で、しかも安いダイヤを調べます。
私が今回使っている切符は「
四国再発見早トクきっぷ」という切符で、2000円でJR四国の普通列車が1日乗り放題という神のような切符。
四国入りする時と四国から脱出する時は「青春18きっぷ」を使いますが、この切符は青春18きっぷの四国限定と思ってもいいでしょう。
詳しい使い方はJR四国のサイトを見てくださいね。
ところがこの切符だと、特急は別料金になり、別に特急券と運賃が必要です。
ここでテクニック。
何かと高いJRの特急料金ですが、
JR四国内では25キロまでの自由席特急料金はたった310円、50キロまでなら510円という特例があるのです。
これはJR時刻表の「きっぷあれこれ」のページのお得な特急料金として記載がありますし、JR四国に限らず全国的にお得な設定があります。
今回はこれも考慮して最善策を考えます。
結果、八幡浜駅を13:29に発車する特急宇和海14号松山行きで内子駅まで行きます。
その距離、24.5キロ!
おぉぉ、ぎりぎり300円区間!
内子で連絡している普通列車は、私が上宇和から八幡浜まで乗った列車と同じやつ。
特急で前の列車に追いつき、手順に松山まで行こうという作戦です。
八幡浜-内子間の運賃も440円と安く、特急料金とあわせてもたったの750円。
早速窓口で切符を買い、特急宇和海に乗車しました。
やってきたのは、さっき伊予大洲駅で見送ったのと同じ列車。
松山方の前面はカレーパンマンでした!!
これは写真に撮らなきゃ!!
あっ、そういえばなんか
カレーパンが食べたいなぁ・・・。
伊予大洲まで戻ってきました。
肱川(ひじかわ)越しに大洲城が見えます。
ところで、乗っているカレーパンマン・・・の特急2000系ですが「振り子列車」と呼ばれています。
カーブを高速で通過できるよう、カーブにあわせ自ら車体を傾け、遠心力を抑える装置があるのです。
この特急以外にも、山岳路線を走る特急などに、振り子列車が使われています。
いったいどれぐらい傾くのかといえば・・・
これくらい、傾きます。
気をつけないと酔います。
本当に余談ですが、きのくに線を走る特急くろしお、伯備線を走る特急やくも。
これらも振り子列車なのですが、その振り子で強烈に振り回されるゆえ、「げろしお」とか「はくも」とか揶揄されています【笑】
さて、下品で失礼しました。
特急は乗換駅の内子に着きました。
カレーパンマン、さよーならー。
バイキンマンも、バイバイキーン。
内子からは伊予市行きの普通列車に乗り換えます。
さっき上宇和から八幡浜まで乗った列車に追いつけたわけです。
暴風は少し収まった感じがします。
さて、行きは松山から下灘駅を通る海側の予讃線を通り大洲に抜けましたが、帰りは内子線を回ります。
内子線は海岸線を走る予讃線の最短距離をトンネルで貫いた路線で、すべての特急は内子線を回ります。
ですので車窓はトンネルばっかりです。
途中、伊予中山駅で列車の行き違いをします。
この後、それほど遅れもなく伊予市に着き、手順に松山まで戻ってくることができました。
松山到着は14:54。
ここで特急を使わなかったとしたら、松山は15:54。
750円で1時間短縮できました。
あっ、いいんですよ、750円をお昼ごはん代にして八幡浜で何かおいしいお昼の定食って、旅もまた、ありです!
それも考えつつ、今回はあえて時間短縮を選んだのには、もう一つ理由がありました。
それが次の作戦です。
松山駅 → はりまや橋バスターミナル ◆
松山から当日中に高知に行く方法は、これしかありません。
高速バスです。
ちなみに普通列車で戻るとすると、長距離を特急で移動しないといけません。
どりらが安いかを、松山に向かい列車の中で調べていると、圧倒的に高速バスでした。
少し値段はしますが3500円で松山-高知を結んでいます。
ただし不安な事がありました。
バスの席は本来は事前に予約するのですが、急遽で空席があるかということ。
そして今が土曜日の夕方で、乗客が多いのじゃないかということ。
さらにJR不通を見越した客が、バスに流れ込むのではないかということ。
もうひとつ、高速道路が暴風で閉鎖され運休にならないかということ。
1時間でも早く松山に戻りたかった理由は、これに対応しようという作戦なのです。
1時間あれば空席待ちや用あくもできるし、できるだけの事はやって、もしダメなら今夜も松山どまりでもいいや★
いやとりあえず、なんか食べるものでも買おうかな。
駅のキオスクに入ったんですが、カレーパンはなかったのが残念でした・・・
バスですが、あっ気なかったです。
駅前で買い物をしていると、松山駅15:00発のホエールエキスプレスってバスがやって来て、行き先は高知行き。
運転手さんにダメもとで、空席ありますかと聞いてみると・・・ほとんどが空席でした【笑】
なんだよ!考え損やないか!!
3500円を運転手さんに払い、席を発券してもらい、2時間半のバスの旅の開始です。
松山駅を出ると松山城のお堀の脇を走り、途中、松山の路面電車も見ることができました。
松山市内は道路渋滞で30分から1時間ほど遅れましたが、高速道路は
順調です。
暴風も、ようやく強風レベルにまで落ち着き、一安心です。
うとうとと寝てしまいました・・・
バスは終点のはりまや橋バスターミナルに到着です。
遅れも途中で回復したようで、まだ日のあるうちに到着しました。
ここまで乗ってきたバス、ありがとう!
さて当初は鉄道で高知着は22時半の予定でしたが、バスを使った為18:00着と予定よりも
4時間半早くに高知に着きました。
しかもバス停から宿泊先のホテルまでが、近い!
さらに、バスのチケットに、高知市内のバスやら路面電車の200円区間の半券付き!
やった、
ラッキー!
でもチェックインする前に、先に高知の観光名所、はりまや橋だけ見ておこう!
すぐ近くにはりまや橋を見つけました。
日本三大がっかりのひとつ、はりまや橋。
少し前には日本三大がっかりのひとつ、札幌の時計台をみましたが、がっかりどころか素晴らしいと感動してしまった私。
さすがに今回は、がっかりはしないまでも10分ほどで飽きました。
いや、本当に小さいので、2回ほど橋を渡って、説明を読んだら、もうおしまいでした。
はりまや橋を見た後、ホテルにチェックインします。
びっくりする程、ぼろぼろのホテルに、
こっちの方ががっかりでした【笑】。
ホテルにチェックインした後は繁華街に繰り出します。
帯屋町筋というアーケードが、高知の一番の繁華街だとホテルの方に教えていただきました。
1キロはある長いアーケードの一番端に、「ひろめ市場」という市場があります。
小さな店集まった市場で、それぞれが単品でから揚げや地の物やお酒やらを売っています。
買ったものは真ん中に大きな食堂のような場所があってそこで食べるシステムです。
相席があたりまえで、
知らないもの同士が気さくに飲みあえるという雰囲気でした。
とにかく人の多さと、活気に圧倒されてしまい、ウツボのから揚げと、かつおの刺身など、地の物を買いこんでホテルに戻りました。
テレビをつけると、めちゃイケの矢部っちの結婚披露宴をやってました!
おぉ、市場よりも、
こっちの方がおもろいやん!
ゆkっくりと晩御飯を楽しみます。