2013年5月4日(土)

法華口 → 播磨下里 ◆

法華口から1駅、北条町方面に進み、播磨下里駅で下車します。



この駅の駅看板も、木製です。
よく見ると、法華口駅同様、右から左に書かれた後が残っています。
木製看板とホームには北条鉄道仕様の看板が設置してあります。



ホームには小さな石庭があります。



この駅はボランティア駅長さんが、お寺の住職さんです。
駅舎の中で、月に何度か法要が行われます。



駅舎は入り口と改札口にドアがなく吹き抜けですが、とても年季を感じる建物です。




そんな住職さんのブログがこちら。駅長住職のブログ
この時駅ノートに描いたイラストも、後に紹介してくださいました。


駅前にはレンゲが咲いています。



そこに1本、列車がやってきました。
この列車に、鉄道仲間のNさんが乗車されていました。
Nさんとは、四国の坪尻駅で出会ったのがきっかけで、たびたび集まっては鉄道談義で盛り上がっています。
そのときの鉄道旅行記がこちら
今回もなんだかんだお話しているうちに、「じゃぁ現地合流で」という事で、ここ播磨下里で合流する形になりました。




Nさんを一言でご紹介するならば「飲み鉄」です。
私は「描き鉄」になるのでしょうか、「撮り鉄」「乗り鉄」は多けれど、「飲み鉄」は少ないかも知れません。
それも決して悪いお酒ではなく、適量をキープしつつ、軽くほろ酔いで鉄道を満喫する楽しみ方です。
合流すると私もビールを頂き、再会に乾杯しました。
この飲み方イイ!
いつものお酒とぜんぜん違いますね★

お酒が入ると、普段は気づかなかった発想が舞い降りてくることがあります。
いままでこんな飾り彫りなんて気が付きませんでした。



相変わらず鉄道談義が続き、手順に駅巡りを続けます。



播磨下里 → 長 ◆
「長」と書いて「おさ」と読みます。
この駅も北条線時代から続く古い駅です。
駅看板も、他の駅と同様に青地にペンキ書きですが、筆文字じゃなくて味のある書体です。




この駅の特長は、「英会話」です。
「駅前留学」というキャッチフレーズの英会話教室を聞いたことがありますが、駅前ではなく「駅中」です。
長駅は世にも珍しい「駅ナカ英会話」なのです。



レッスンの時間等は待合室に貼り出されていましたが、Webの情報ではすごくアットホームな様子です。
この日はレッスンの日ではなかったのか時間が合わなかったのか、残念ながら見学することが出来ませんでした。
駅前をうろうろしてみます。

この駅も交換駅だったのか、旧ホームの跡が反対側に残っており、桜の木が植えられ、花壇になっています。




春ですねぇ。



長駅の入り口です。
この駅にも駅ノートが設置してありました。



北条鉄道の列車は1本の列車が粟生と北条町を行ったり来たりピストン往復しています。
途中で行き違いする事もないので、今、長駅まで来た列車は北条町で折り返し粟生行きになります。
長から北条町方面に進むには、粟生で折り返しになった列車に乗るしかありません。
ということは、長で北条町行きを待つよりも、長からまだ降りていない駅まで乗ってそこで北条町行きを待つのと同じなのです。
私がよくやる上下線を上手く使って駅巡りの方法です。
今回もこの方法で、一駅多く回ってみます。

長 → 田原 → 北条町 → 網引 ◆

長から粟生方面に戻り、田原駅で下車しました。
田原俊彦さんと同じ名前の駅なので、熱心なファンがこの駅にも訪れたほいうエピソードもあります。
駅舎はありませんが、屋根や待合室は2010年に完成したもので、とても新しく気持ちよく過ごせました。



5月のこいのぼりの飾り付けと、椅子には「グローブもらってください」と書かれまだ使えそうなグローブが入っていました。
役目を果たすと捨ててしまうご時勢に、なんとなくほっこりする光景でした。




駅待合室に貼ってあった、運賃表です。
当時から修正修正で使われていたのでしょう。
当時の野村駅(今の西脇市駅)からの鍛冶屋線、厄神駅からの三木鉄道の跡が残っています。



田原駅から終点の北条町駅に向かいます。
北条町駅は北条鉄道の終点の駅で、ターミナル駅です。



北条鉄道の車庫があります。
赤と緑と紫の3両が北条鉄道で保有されています。
緑は今乗ってきた分、整備中の赤、紫は朝に乗った車両で業務を終え奥で引きこもっていました。




法華口、播磨下里、長で、すごいローカル気分を味わった私とNさん。
北条町は大きな駅ですが、やはり何か物足りなさが残ったので、この駅では缶ビールやおつまみなどの食料を買い込みました。
駅前にはショッピングモールや家電量販店などが立ち並び、結構な栄えぶりです。
10分圏内に高速道路の北条インターからの高速バス路線もあり、何かと陸路の要になる町です。
駅待合室には駅ノートも設置してありましたが、有人駅で人目に触れるところにあるため、恥ずかしくて描けません。



北条町では買い物をしただけで、Nさんがまだ訪問されていない網引駅に行くことにしました。
やはり、いい駅は何度来てもいいですね。
今回は、菜の花ベースに駅や車両の撮影をしてみました。




網引 → 粟生 → 鈴蘭台 → 有馬口 → 有馬温泉 ◆

いい時間になりました。
北条鉄道も、ほとんどの駅を回り、そしてNさんと一緒にほろ酔いで楽しく旅することが出来ました。
でも、もう少しがんばろうかな。
というのは私が買った切符ですが「ゴールデンウィーク1dayパス」という切符で、新開地-粟生往復でも元を取れる切符です。
でも、さらに神戸電鉄を楽しみたいと思い、日本三古湯のひとつ、有馬温泉に行って旅の疲れを癒します。
そうと決まれば、即行動します。



鈴蘭台で乗り換え、有馬口で再び乗り換え、有馬温泉に着きました。
粟生からは1時間少しの旅です。
日もすっかり暮れて、あたりが真っ暗になった頃に、有馬温泉駅に着きました。



春ですが、日が落ちるとまだ肌寒いです。
有馬温泉の金泉に浸かることにしました。



ここで、泉質当てゲームです。
ルールは簡単で、掲示してある温泉成分表を見ずに泉質を宛てるゲームです。
でも分析しないと分からない部分もあるので、だいたいあってればOKです。

さてここ、有馬温泉の金泉は、とにかく塩辛くて、塩分濃度は日本一といわれています。
ということは、ナトリウム-塩化物泉?いつも以上に塩辛いので、強塩泉?
そして鉄分の錆びた赤褐色のお湯が金銭の由来です。
ということは含鉄?しかも源泉がかなり熱いので高温泉?
私が思う泉質は、含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉だと思います。
あとでGoogleで検索したら見事、正解でした!
泉質がぴったりあたったのは久しぶりです。
温泉学って本がありますので、興味ある人は勉強してくださいね。
金泉には足湯もありますよ。



夜の有馬温泉をスローシャッターで撮影です。
時期的に桜も終わり、青々とした葉っぱが茂っています。



有馬温泉の中央を流れる有馬川です。



有馬温泉でゆっくり過ごし、温泉であったまり、有馬サイダーでも飲みながら帰路です。
神戸電鉄の有馬温泉からは神戸新開地行きの直通列車が何本も運行されていて、すごく便利がいいのです。
手キュンい新開地から阪神電車で2時間ほどで帰れました。
家から程近いところに、こんなひなびた温泉街。
小さい頃から何度もいたことありますが、こうやって再び訪問するとやはり楽しいところです。
関西エリアもまだまだ開拓の余地はありそうですね。

今回、同行していただいたNさん、ありがとうございました!

ところで、今日は5月4日。
翌日の5月5日には・・・・